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[ジェンダー]土田『公立高等女学校にみるジェンダー秩序と階層構造』、東賢ほか『リスクの人類学』、三部『カムアウトする親子』

この場を借りて御礼を申し上げます。
皆様、お若いのに、立派な御本をお書きになりますな。(三部さんの本だけ、まだアマゾンに書影がないのが残念。)

公立高等女学校にみるジェンダー秩序と階層構造: 学校・生徒・メディアのダイナミズム (MINERVA社会学叢書)公立高等女学校にみるジェンダー秩序と階層構造: 学校・生徒・メディアのダイナミズム (MINERVA社会学叢書)
土田 陽子

ミネルヴァ書房 2014-04-25
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リスクの人類学 不確実な世界を生きるリスクの人類学 不確実な世界を生きる
東 賢太朗

世界思想社教学社 2014-05-22
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カムアウトする親子: 同性愛と家族の社会学カムアウトする親子: 同性愛と家族の社会学
三部 倫子

御茶の水書房 2014-06-23
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陳怡禎『台湾ジャニーズファン研究』 (青弓社ライブラリー)

台湾ジャニーズファン研究 (青弓社ライブラリー)台湾ジャニーズファン研究 (青弓社ライブラリー)
陳 怡禎

青弓社 2014-02-22
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 「台湾におけるジャニーズファンを事例に、ファンがアイドルを介して女性同士の友情や親密圏をどう構築するか」をフィールドワークにもとづいて明らかにしようと試みる研究書。著者は1983年生まれ、北田暁大門下の留学生で、本書は修士論文を再構成したもの。
 まだ序章をざっと見ただけだが、台湾ではジャニーズファンの年齢層が日本よりも高く広く、二十代・三十代が中心とのこと。対して日本については、多くの先行研究が、重大女子のサブカルチャーと把握しているという。この点については、そりゃそうだろうなと思う反面、大学に勤めていると熱心なジャニーズファンの中高年女性教授にはたまに遭うのに、同様の学生にはお目にかかったことがないのが、ちょっと不思議ではある。福山とか堺雅人とかの名前はよく聞くんだけど。

佐藤卓己『ヒューマニティーズ 歴史学』

歴史学 (ヒューマニティーズ)歴史学 (ヒューマニティーズ)
佐藤 卓己

岩波書店 2009-05-26
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 2009年刊。小著で自分史風の叙述も多いので、中身の薄い本になりそうな気がするが、そんなことはなく、学ぶことが多かった。
 以下は2000年刊の著作『ヒトラーの呪縛』についてのものだが、こうした展望は、今やいっそう重い警告になってしまっただろう。

 私は大学院生とともに、小説、映画、漫画、プラモデル、ロック音楽、陰謀論、インターネットなど可能な限りのデータを収集、分析するとともに、ネオ・ナチ右翼、制服マニア、オカルト作家などの本音を聞き出すべくインタビューも試みた。そこで、私は「ヒトラーが勝った文化戦争」に遭遇することになった。ヒトラーだけを比較を絶した悪のシンボルとする戦後文化が、この逆転した世界を可能にしたのである。ヒトラーが絶対悪の象徴となったことで、逆にヒトラーは現実政治を測る物差しとなった。キリスト教世界においては、絶対善である神からの距離によって人間の行為は価値づけられていた。一九世紀末にニーチェが宣言した「神の死」以後の今日、絶対悪のヒトラーがあらゆる価値の参照点に立っている。これを「ヒトラーの勝利」と呼ばないで、いかなる勝利が存在しようか。
 また、人間を悪魔化することは、人間の神格化への誘惑となる。ありあまる自由に息苦しさを感じ、価値の逆転を狙う「負け組」の目にそれは「神」と映らないだろうか。いまのところ、絶対悪=ヒトラーに帰依する社会的弱者は少数に過ぎないだろう。しかし、格差社会の進展の中で絶望した「負け組」が大量発生しないという保証はない。圧倒的多数の負け組を生み出すグローバル化の中で、ヒトラー民主主義を回避するためにはヒトラーの悪魔化よりも人間化こそが有効に思える。
 それは歴史の語り口の問題でもある。ナチズムに関する歴史叙述では、しばしば「(許すことが)できない」「(否定)せねばならない」などといった規律=訓練(ディシプリン)の話法が多用されてきた。しかし、この話法はそもそもナチズムの話法ではなかったか。ファシズムの話法でないファシズムの叙述がいまこそ必要なのである。さらに言えば、自らがファシストになる可能性に目を閉ざさないファシズム研究の必要性である。
佐藤卓己『ヒューマニティーズ 歴史学岩波書店、2009年、pp. 73-75)

辻村みよ子『ポジティヴ・アクション――「法による平等」の技法』『人権をめぐる十五講』

ポジティヴ・アクション――「法による平等」の技法 (岩波新書)ポジティヴ・アクション――「法による平等」の技法 (岩波新書)
辻村 みよ子

岩波書店 2011-09-22
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人権をめぐる十五講――現代の難問に挑む (岩波現代全書)人権をめぐる十五講――現代の難問に挑む (岩波現代全書)
辻村 みよ子

岩波書店 2013-11-20
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坂井律子『いのちを選ぶ社会――出生前診断のいま』

いのちを選ぶ社会 出生前診断のいまいのちを選ぶ社会 出生前診断のいま
坂井 律子

NHK出版 2013-12-20
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奥村隆『反コミュニケーション』

反コミュニケーション (現代社会学ライブラリー 11)反コミュニケーション (現代社会学ライブラリー 11)
奥村 隆

弘文堂 2013-12-09
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石原俊『〈群島〉の歴史社会学――小笠原諸島・硫黄島、日本・アメリカ、そして太平洋世界』

〈群島〉の歴史社会学―小笠原諸島・硫黄島、日本・アメリカ、そして太平洋世界 (現代社会学ライブラリー 12)〈群島〉の歴史社会学―小笠原諸島・硫黄島、日本・アメリカ、そして太平洋世界 (現代社会学ライブラリー 12)
石原 俊

弘文堂 2013-12-09
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