「現象学」という言葉は、今なお僕の中に――“村の娘を呼ぶように”(谷川雁)とはいかないまでも――どこか心が躍るような、秘密の憧れめいた、まだ見たことのない場所へ足を踏み入れようとするときのような、あのえもいわれぬ感情を喚起する。たぶん一種のノス…
谷徹『意識の自然:現象学の可能性を拓く』(勁草書房)を読了。久しぶりの現象学。爽やかに晴れ渡ったゴールデン・ウィークの数日間をかけた甲斐は、じゅうぶん以上にあった。2段組で730ページを超える超重量級の本格的な研究書であるにもかかわらず、おそ…
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