ウルトラマン・マックス

『ウルトラマン・マックス』が終わってしまい、寂しい。元祖『ウルトラマン』の出演者たちや怪獣たちが再登場したり、実相寺昭雄の監督作品は『盗まれない街』だったり、子どもたちだけでなくお父さん世代にもアピールどころではなく、どう考えても40代が主なターゲットだっただろうと思うのだが、おれも情けなくもずっぱまりで毎回HDレコーダーに録画して観てしまった。それにしてもこれは面白かったです。ストーリーは本気でよく練られていたし、映像もなかなか想像力あふれるもので、CGもよくはまっていた。
 2、3話でも観たことのある人はすぐに気づいたと思うが、『マックス』の基本的な世界観は、「ポスト・ノンマルト」ともいうべきもの。つまり地球人至上主義を相対化しつつ、どうにかして地球人以外の在地球知的生命たちと共存を図ろう、というのが全編を貫くテーマなのだ。とりわけ最終話はずばり、地上人たち(つまり私たち)の環境破壊によって窮地に追い込まれた地底人たちが生き延びるために地上人の全滅を企てたのを何とか止めさせようとする話で、かつてのウルトラセブンウルトラ警備隊がユートムの歩き回る地底都市を破壊し尽くしたのとはまったく異なるやり方を模索する若者として主人公たちを描いていたのがよかった。その解決策は「愛」という生ぬるいものだったから、『ウルトラマンA』最終話のイエス・キリスト的「信じる」ことの教えと比べても、緊張感はなかったけれども……。

 ところで、もちろん女性型事務系?アンドロイド「エリー」という新しい萌えキャラを創造したことも、多くの人(オタク)をして『マックス』を後世に語り継がせる要因になるであろうことは言うまでもないだろう。『ウルトラマン・ティガ』の吉本多香美扮するレナ隊員以来、十年ぶりの強力な女性隊員キャラであった。ところで、ウルトラ・シリーズの女性隊員というと、いまでもフジ隊員、アンヌ隊員ばかりが語られるが、私自身はなんといっても『ウルトラマンA』で北斗星司と合体して変身する南夕子(星光子)が思い出深いのだが。