夏の読書

オリンピック三昧、ながら。

垂直の記憶―岩と雪の7章垂直の記憶―岩と雪の7章
山野井 泰史

山と溪谷社 2004-03
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 難峰ギャチュン・カンでの死闘の記録は圧巻。物質のような「文学」の重量感が腹に来る。

ビヨンド・リスク―世界のクライマー17人が語る冒険の思想ビヨンド・リスク―世界のクライマー17人が語る冒険の思想
Nicholas O’Connell 手塚 勲

山と溪谷社 1996-12
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 原著は1993年に出た超一流アルピニストたちへのインタビュー集。巻頭はラインホルト・メスナー、ほかにヒラリー卿やボナッティ、山野井ともザイルを結んだポーランドの〈タオイスト〉ヴォイテク・クルティカたちにつづいて、ローツェ南壁を単独で陥落したと主張する〈疑惑の人〉トモ・チェセンが巻末を締めるのは刊行年からして仕方がないか。

存在と時間〈1〉 (中公クラシックス)存在と時間〈1〉 (中公クラシックス)
Martin Heidgger 原 佑 渡辺 二郎

中央公論新社 2003-04
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 いまのところ、いちばん新しい邦訳。妙にすいすい読めて、よくわかる気がするのは、錯覚か?

のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫)のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫)
水木 しげる

コミックス 1997-07
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 何十回読んだかわからない。何十回読んでも深〜く染みてくる。「戦前」という馬鹿馬鹿しいまでに乱暴で粗雑だった時代の日本における、少し中心から外れた幼年期の記録。子供たちのやるせない〈運命〉に比べて、妖怪たちの存在はなんと愉しげなことか(学校も試験もないから、だけではない)。

コミュニタリアン・マルクス―資本主義批判の方向転換コミュニタリアン・マルクス―資本主義批判の方向転換
青木 孝平

社会評論社 2008-02
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 現代倫理学研究会の次のテキストということで、今日、4分の3ぐらいまで読んだ。非常に面白いのだが、なんだか話があまりに出来過ぎな気もしなくはない。同じ著者の、『ポスト・マルクスの所有理論』(社会評論社)も古本で買ってみた(現時点で、アマゾンでは取り扱っていないようだ)。

倫理問題101問 (ちくま学芸文庫 コ 24-1)倫理問題101問 (ちくま学芸文庫 コ 24-1)
榑沼 範久

筑摩書房 2007-05
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 電車の中で読んでいる途中。イギリスの哲学誌編集長が書いた、タイトル通りの本。