宇宙飛行士ピルクス物語、ディファレンス・エンジン、ユリイカ

おお、ながらく入手困難で、某大先生も古本に数千円払ったというレムの『ピルクス』が文庫に!

宇宙飛行士ピルクス物語(上) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-9)宇宙飛行士ピルクス物語(上) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-9)
John Harris 深見 弾

早川書房 2008-09-05
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宇宙飛行士ピルクス物語(下) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-10)宇宙飛行士ピルクス物語(下) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-10)
John Harris 深見 弾

早川書房 2008-09-05
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 それから、これも復刊。いわゆる「スチーム・パンク」の嚆矢というか、最高峰というか。

ディファレンス・エンジン 上 (1) (ハヤカワ文庫 SF キ 5-1)ディファレンス・エンジン 上 (1) (ハヤカワ文庫 SF キ 5-1)
黒丸 尚

早川書房 2008-09
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ディファレンス・エンジン 下 (3) (ハヤカワ文庫 SF キ 5-2)ディファレンス・エンジン 下 (3) (ハヤカワ文庫 SF キ 5-2)
黒丸 尚

早川書房 2008-09
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 あと、こんなのも新訳で文庫化されてる。創元推理文庫の旧訳をどこかに持っていたと思うのだが。
 
ユリイカ (岩波文庫 赤 306-4)ユリイカ (岩波文庫 赤 306-4)
八木 敏雄

岩波書店 2008-07-16
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「ポオの『ユリイカ』がSFだ」と教わった(煽られた)のは、笠井潔の『機械じかけの夢』だったか、それとも荒俣宏荒巻義雄からだったか。

 昨年のはじめ、フィラデルフィアにあるポオの家を見に行った。真っ昼間でもちょっと危なげな地域で(フィラデルフィア全体が、マンハッタンよりもガラが悪い感じなのだが)、家の壁には若かりしエドガーの肖像画が描かれている。通りがかりの黒人のにいちゃんが、「おまえ、エドガー・アラン・ポオって何ものだか知ってるか? ゲイだったんだぜ」(大意)みたいなことをいきなり話しかけてきて、どういっていいのかわからんので「ああ、そうだよ」みたいな返事をしたら、そのまま行ってしまった。なんだったんだ。
 ワシントンDCでも、街の北側の治安の悪い地域でバスを待っていたら、道路のむこうがわを通りかかった中学生だか高校生だかのグループの一人が腕を振り上げながら何か言って寄こしたことがあった。よく聞き取れなかったので、適当に手を振っておいたら、何か言いながら行ってしまった。
 いったいやつらは、このいかにも危なくなさそうな東洋人のおっさんに、何が言いたかったんだろう。