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ファジル・サイ『プレイズ・バッハ』『ブラック・アース』

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ファジル・サイ

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 たとえ沈んだ気持ちのときでも、ファジル・サイの演奏を聴けば、少しは何かをやろうかという気がしてくる。さっきまで、バッハを自由闊達に解釈した『プレイズ・バッハ』と自作曲を集めた『ブラック・アース』をBGMに、たまった仕事を片付けていたところ。何と明るく、空に立ち上っていくような音色だろう。こんなに開放感のあるバッハを僕は他に知らない。自作曲も理知的ながら親しみやすさもあり、なかなかよい。
 サイの音楽を初めて聴いたのは、もう10年以上前のこと、『春の祭典』のピアノ版だった。なんともソリッドで緊迫感のある、しかしネジを締めすぎずに絶妙の間をとったような演奏に驚いた。この名演はがオーバーダブによる「一人二重奏」だったことを後から知り、クラシック奏者にもそんな人がいるのかと二度驚いたものだ。
 下の写真は2012年6月の来日公演(杉並公会堂)後のサイン会風景。終演直後でお疲れとはいえ、いくらなんでも気取らなさ過ぎというか、ぬかり過ぎの服装と佇まいだが(笑)、演奏中は別人のような集中力を発揮しつつも、本当に楽しそうだった。それにしても確かこのときの料金は5000円しなかったような気がする。ポリーニ、ポゴレウィッチ、アファナシエフたちには万単位を支払わなければならないことを考えると、超激安の料金設定としか言いようがない。安い・旨い(巧い)天才ピアニストなのだ。