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『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』、ジュリーニのフランク

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 昨日は朝から晩までひたすら所属学科の将来を占う会議、そして夜は非常勤講師の先生方をお招きして近場のイタメシ屋(←もしかして死語?)で懇親会。初めてお会いする若い研究者たちとお話しできて愉快だった。その後は若手の教員お二人と四ッ谷の秋田料理屋に流れる。上智大学の面々らしきヒゲの白人を含めた集団などで繁盛する、狭いけれど落ち着く店。日本酒をコップ一杯しか飲まなかったけど、僕にはこれでも臨海超え。今日は、頭痛はしないまでも、二日酔いでどうにもだるい。
 後は定期試験がひとつあるけれど、ほぼ春学期は終了ということにして、午前中に雑用をこなしたあと、午後からはTUTAYAディスカスで借りっぱなしにしていた『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』(ジョン・セイルズ監督、1984年)を観た。宇宙から命からがら地球に逃げてきたらしい逃亡奴隷の主人公が、見てくれはほぼ単なる黒人の青年で、しかし身なりはぼろぼろの上に言葉は喋れない(というか発声できない)という怪しい風体なのに、機械の故障でも人間の怪我でも治してしまう不思議な能力も相まって、ハーレムのバーに集う黒人仲間から「ブラザー」と呼ばれて何となく受け入れらる。そこに監督自ら片割れを演じるMIBな白人風の追っ手が現れ……という話。大部分の時間は、主人公とともにNYハーレム周辺の人間模様を観察することになるのだが、これがものすごく面白く、まったく退屈しない。たぶん、英語がもっとわかれば、さらに面白いんだろう。とりわけ、バーにたむろする連中の人間味がとってもナチュラルに描かれていて、なんだかんだと心が温まる。ヤクの注射を腕に刺したままギョロ目を剥いて死んでいる少年が唐突に出てきたり、ハードな現実も描かれるのだが、それも当然のことなので、過剰に強調されたりはしない。ブルース・リーをパロった戦闘シーン(?)もなごむ。

 そのあと少し寝て、今は許光俊が大推薦していたカルロ・マリア・ジュリーニ指揮スウェーデン放送交響楽団によるセザール・フランク交響曲ドビュッシーの「海」のライブ盤を聴きながら、この備忘録を書いている。確かに緊迫感あふれる、しかし響きの柔らかさを失わない演奏だと思う(Amazonでは売っていないようなので、定評あるスタジオ録音盤にリンクしておく)。ところで皆さん、いいですか、イタリア人=ジローラモと思い込んでいる人がいたら、この機会に修正してくださいね。イタリア人といえば、ジュリーニや(サッカー日本代表監督の)ザッケローニのように、人懐っこそうな顔をして、しっかり粘り強く、かつ攻撃的に仕事をする、というのが僕のイメージ。『風立ちぬ』に準主役級で出てくる飛行機設計家カプローニ氏もそういう印象だ。もっとも、イタリアと一口に言えない地域性の違いも大きいのでしょうけど。(ところで、どうでもいいんだけど、ジローラモさんて僕とタメなんだよね。それがなんかちょっとヤなんだよね。いや別に彼には何の恨みもないんですけど。)

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