悪霊〈1〉 (光文社古典新訳文庫) フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー 亀山 郁夫 光文社 2010-09-09 売り上げランキング : 30809 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容は、第一部ではまだほとんど何も起こらない。わけのわからない人物たちが過剰な饒舌でもって相対峙する、謎のしゃべくり漫才が延々続くだけ。どの登場人物にも重みみたいなものがまるで感じられないのは翻訳のせいか。昔読んだときに最も印象に残った優生主義者シガリョフ氏は、ここまでのところではちらっと出てきてすぐに引っ込んでしまう。彼の演説がどう訳されているか、つづけて第2巻を通勤読書するつもり。