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タンノイのエジンバラ

 長嶋有の『猛スピードで母は』が面白かったので、『タンノイのエジンバラ』(文春文庫)という短編集も読んでみた。これも良い。表題作では、『猛スピード』所収の二作品とは違って、語り手が男なので少々戸惑ったけど、話に入り込めばとりたてて違いはなかった。ちなみにタンノイとはイギリスの名門スピーカー・メーカーで、僕はもう少しオーディオ的な記述があるのかと期待しつつ、そんなわけないよなと思っても居たが、やっぱりほとんどなかった。でも、登場する女の子(小学生)がその音の良さにびっくりするというシーンがあって、なんとなくうれしい。