2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

越境の時――一九六〇年代と在日

その人の前に出ると居ずまいを正さずにはいられないという相手が僕にもいる。数少ないそうした人たちの一人がフランス文学者の鈴木道彦さんである。一橋大学時代、鈴木先生の授業やゼミに都合3年間も出席していたことを告白するのは、現在までのところ超低…

Real Force

最近買ったものの中で最大のアタリは、東プレのPC用キーボードRealforce91U。キーボードにこだわる人たちには今さら言うまでもない定評ある機種だが、評判にたがわぬ上質な品物だ。キータッチの重さ、クリック感、打鍵時に指に伝わる剛性感、すべてが実に的…

英語を書く

NY滞在中の収穫の一つは、英語を書く愉しさが少しだけわかってきたこと。機会をつかまえて報告するつもりの草稿を日本で準備してはあったのだけれど、最終的にはあちらで滞在中に一から書き直したものを、2月に小さな研究会で発表させてもらった。そこに至る…

最高に凄い音楽

昨年の秋、Amazonで大江慎也!の新譜『The Greatest Music』を試聴して、これはただならぬことが起きていると感じ、東京の自宅に届くように注文しておいた。それをようやく聴くことができたのは昨日の電車の中。そして予感は当たっていた。同じ時に中古で思…

マインド

慌ただしく帰国してから、はや1ヶ月近く。マンハッタンに比べても新宿あたりの人混みはすさまじく、また人々の動線が入り乱れているせいもあって、3分も歩くとげんなりする。リハビリには時間がかかりそうだ。 今週は、信原幸弘編『シリーズ心の哲学? 翻訳…