2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
西岸良平はクールな漫画家である。高校生の頃からもう30年近く西岸良平を読み続けている僕がいうのだから間違いない。映画『ALWAYS三丁目の夕日』(未見)に対して、昭和30年代をノスタルジックに美化するのはいかがなものかという批判があちこちで見られた…
コミュニタリアン・マルクス―資本主義批判の方向転換青木 孝平社会評論社 2008-02売り上げランキング : 124995Amazonで詳しく見る by G-Tools 読了直後の感想は、「うーん……」というところ。『資本論』を、近年優勢にみえるリベラルな「アソシエーション」論…
オリンピック三昧、ながら。垂直の記憶―岩と雪の7章山野井 泰史山と溪谷社 2004-03売り上げランキング : 55188Amazonで詳しく見る by G-Tools 難峰ギャチュン・カンでの死闘の記録は圧巻。物質のような「文学」の重量感が腹に来る。ビヨンド・リスク―世界の…
前のエントリで『日本文壇史』の巻数をまちがえてご紹介しておりました。正しくは第8巻ではなく、第7巻です。訂正しておきます。
日本文壇史〈7〉硯友社の時代終る (講談社文芸文庫)伊藤 整講談社 1995-12売り上げランキング : 319304Amazonで詳しく見る by G-Tools 何年も前から間歇的に読んでいる『日本文壇史』。資料の文章をそのまま地の文として引き写したものを切り貼りし、登場人…
というわけで、新田次郎の山岳小説の傑作群をどうぞ。暑さの夏に、これ以上うってつけの読書はありえまい。 集団にけっして道を譲らなかったという〈孤高の単独行者〉加藤文太郎にちょっとだけ倣って、僕も我が物顔で通路を覆い尽くす集団と相対したときには…
環境リスク学―不安の海の羅針盤中西 準子日本評論社 2004-09売り上げランキング : 29730Amazonで詳しく見る by G-Tools 2004年の刊行時にはかなり話題になった本をようやく読む。環境リスクとは何か、その意義がよくわかる入門書。 多くの評者たちが言及して…