2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬ソナ

先日、『週刊読書人』だったか『図書新聞』だったかで、一面が「冬ソナ」現象の特集で、二人の批評家(お名前は失念しました)が「左翼が冬ソナに言及するときに、侮蔑的な姿勢が目立つのが気になる」という指摘でうなずきあっていた。そうなのか。何を隠そ…

草間彌生、オノヨーコ

NHKの『英語でしゃべらナイト』で草間彌生を観た。略歴と作品の簡単な紹介の合間に、草間本人の短いインタビューがはさまる。英会話入門番組なので、当然ことばは英語だ。 これがもう凄くて、動詞はほとんど原型だけ、発音は完全なカタカナ英語、それをども…

自由意志論

D.C.Dennett, Freedom Evolvesを読了(前の読書日記であれこれ書いたときは、実はまだ最終章だけ読んでいなかったのです)。〈自由意志の有無を、私たち人間にとって意味のあるやり方で論じるには、形而上学も量子論も必要ない。人類が進化の過程で他の動物…

スピッツ『スーベニア』ほか

NECの水冷PCを買ったのだが……だーーっ、こりゃ駄目だ。 たしかにCPUファンの騒音はなく、電源ファンの音もまあ静かなのだが、とにかくHDのシーク音がガリガリバリバリとうるさい! 内部を開けて調べてみると、Seagateのバラクーダで、シリアルATA、160GBで…

『万物理論』ほか

おとといの夜、新宿の紀伊國屋書店で、『情況』に載っていた宮台真司のインタビューを立ち読み。内容は短い現状報告と決意表明で、格別の内容はなかったが、読み通すのはつらかった。僕は昔から、事柄の神経管のようなものを素早く抉り出す宮台氏の眼力と手…

ギャグマンガとお笑い、小山田大

きのうの続き。ダニエル・デネットの最新作で『ダーウィン〜』の続編ともいうべきFreedom Evolvesは、哲学史上の難問中の難問である「自由意志」の問題を、進化論のパースペクティヴから解決することに挑んだ野心的な著作である。この本を大学院の授業のテキ…

進化論の入門書

きのうの続き。ダニエル・デネットの最新作で『ダーウィン〜』の続編ともいうべきFreedom Evolvesは、哲学史上の難問中の難問である「自由意志」の問題を、進化論のパースペクティヴから解決することに挑んだ野心的な著作である。この本を大学院の授業のテキ…

ボブ・ディラン、『ダーウィンの危険な思想』、柳沢教授

2001年の『思想』に「身体を所有しない奴隷」という自己決定権論を書いて以来、もう3年以上、僕は理論的な論文を書いていない。何もしていなかったわけではなく、ちくま新書をこつこつ書いていたし、もうすぐナツメ社というところから出る予定のジェンダー…

2004年をふりかえって:The Who

昨年の最も素晴らしかった出来事。それはThe Whoのライブを体感できたことだ。もちろん正確にはピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーの二人だけの「元ザ・フー」にすぎない。けれども、真夏の横浜アリーナのステージに立ち、大音響を散乱させていたバ…