音楽

グールドのブラームス間奏曲集

ブラームス:間奏曲集(紙ジャケット仕様)グールド(グレン) ブラームス ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 2007-10-24売り上げランキング : 59Amazonで詳しく見る by G-Tools『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を後半部分を読みながらずっと聴い…

杉の木の宇宙

最近、病気がぶりかえしたみたいに、ニューエスト・モデルとソウル・フラワー・ユニオンを聴いている。いずれも知る人ぞ知る〈最後の空想的社会主義シンガー〉中川敬によって率いられた最強のロック〜ミクスチャー・バンド。とはいえ僕自身は、ソウル・フラ…

僕の音盤青春記

音楽誌やオーディオ誌になんとも良い味の自伝的―というとちょっと大げさだけど―な身辺雑記を書いている牧野さんの単行本。『CDジャーナル』に連載した記事に加筆したものらしい。僕より数歳上の世代に属する田舎の高校生が1970年代前半の洋楽にめざめ、ハマ…

エレーヌ・グリモー、パーヴォ・ヤルヴィ、ブルックナー交響曲第7番

今週の火曜日の夜は、サントリー・ホールでパーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送管弦楽団の「ブルックナー:交響曲第7番」と、エレーヌ・グリモーを加えた「ベートーヴェン協奏曲第5番〔皇帝〕」を聴いた。 「皇帝」の方は、曲の明るさ・優美さがさらに…

ザ・ビートルズ青盤

The Beatles 1967-1970ザ・ビートルズ ジョン・レノン ジョージ・ハリスン EMIミュージック・ジャパン 1998-03-11売り上げランキング : 12895Amazonで詳しく見る by G-Tools ぼくが初めて聴いたビートルズの曲は、9歳か10歳のとき、小学校の友だちの家でたま…

ヘッドフォン

原稿を書くときは、たいてい音楽を流している。たとえばブランキー・ジェット・シティのライヴなんかを聴きながらキーボードを叩いていると、自分の文章にも彼らのビートが刻み込まれていくような気がする。 以前はスピーカーから音を出していたのだが、大学…

スヴェトラーノフのメロディ

しかし、最近聴いたCDでいちばんぶっ飛んだのは、エフゲニー・スヴェトラーノフがロシア国立交響楽団を指揮したコンピレーションアルバム『Melody』であった。許光俊氏が『生きていくためのクラシック―「世界最高のクラシック」第?章』(光文社新書)で絶…

なぜか売ってた

大人の科学マガジンVol.17 テルミン (Gakken Mook)posted with amazlet on 07.11.24大人の科学マガジン編集部 学習研究社 (2007/09/28)売り上げランキング: 59Amazon.co.jp で詳細を見る きのう、三鷹の駅ビル(ロンロン)の本屋になぜか積んであった。もち…

マジック

マジックposted with amazlet on 07.11.05ブルース・スプリングスティーン SMJ(SME)(M) (2007/10/24)売り上げランキング: 70Amazon.co.jp で詳細を見る 力の入った作品であることは確かだし、日本には数少ないと言われるブルース・スプリングスティーンの年…

I Love You,答えてくれ

I Love You,答えてくれposted with amazlet on 07.10.20中島みゆき 瀬尾一三 中村哲 小林信吾 ヤマハミュージックコミュニケーションズ (2007/10/03)売り上げランキング: 62Amazon.co.jp で詳細を見る こいつはスゲエ。「その正しさは気分がいいか/正しさの…

時間線を遡って

このかん、つい「ぽちっ」といってしまった再発ものたち。 EP4 / Lingua Franca-1 昭和大赦 FRICTION / 軋轢 FRICTION / '79 LIVE あと、Amazonにジャケ写真がないけど、 E.D.P.S. / DECEMBER 14TH 1983 MAY 27TH 1984など。 The Stalin / 虫 THE STALIN / L…

最高に凄い音楽

昨年の秋、Amazonで大江慎也!の新譜『The Greatest Music』を試聴して、これはただならぬことが起きていると感じ、東京の自宅に届くように注文しておいた。それをようやく聴くことができたのは昨日の電車の中。そして予感は当たっていた。同じ時に中古で思…

セッション

このあいだ、月曜日のセミナーが終わった後、気分転換のため、久しぶりに楽器屋に行った。Guitar Centerという、全米に展開しているチェーン店のマンハッタン支店で、ユニオン・スクエアの近くに大きな店を構えている。 アメリカの楽器屋はどこもそうだが、…

くるり

池袋パルコに向かって右手、ガード下のほうにちょっと入ったところのファッション・ビルの最上階には石橋楽器、その下にはタワーレコードがあって、院生時代、池袋駅から有楽町線で埼玉方面に一駅出たところの要町に住んでいた頃は、毎日のように通っていた…

ベートーベン交響曲第七番

『のだめ・カンタービレ』のTVドラマ版(上野樹里が観たい……)の主題曲はベートーベンの交響曲第七番だそうですね。あれはベートーベンの交響曲のなかでは最もとっつきやすくで、三番や九番に次いでダイナミックで、しかし格調も決して低くはない曲だから、…

「カッコいい不良」のロッケンロール

1985年頃を境にいろいろなことが変わった。突然変わったのではなく、それまでに高まっていた圧力を堰き止めていた堰がついに切れたという気がする。それについていつかまとまったものを書きたいと思っている。とはいえ、いつも通り、思うだけで終わってしま…

パティ・スミス

そんなわけでCBGBでのパティ・スミスは見られなかったけど(TVのニュースでは盛んにステージ風景を映していたけど、時間は短かった。それでもパティが「ノスタルジックに思えるかもしれないけど、……」とかなんとか喋っているのだけは聞こえた)、チケ…

CBGB閉店の日

最近はまたアパートか図書館にこもって原稿の追い込み。出ているセミナーのアサインメントも十分に読めず、いったいNYくんだりまで来て何をやっているんだか……。 CBGBの閉店日にパティ・スミスが登場することも、知ったときには時すでに遅く、チケット…

ベルナルト・ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団

先日、『The USA vs. John Lennon』という映画の先行公開を観にリンカーン・センターの映画館に出かけたら、あっさりチケットが売り切れていて、仕方なくその辺をぶらぶら見物しているときに目に入ったのが、ベルナルト・ハイティンク指揮、ロンドン・シンフ…

ロックンローラー、オノ・ヨーコ

とっても平凡なことを、自分では気が利いたことのつもりで、大声で言うタイプの人がいる。もちろん個々の発言については、僕だって多々そういうことはあると思えば恥じ入るしかないのだが、そもそもそういうことしか言わない、言えない人がけっこういるよう…

タウンホールのカサンドラ・ウィルソン

2006年9月20日(水) カサンドラ・ウィルソンのライブに行く。アパートから歩いて10分ほどの、タウンホールという場所。 中に入って初めて知ったのだが、このホールはかなり由緒あるところらしい。何気なく2階に上がってみて、壁に飾ってあるゆか…

We Shall Overcome

ブルース・スプリングスティーンの意外な新譜、すべてピート・シーガーの曲のカヴァーという『ウィ・シャル・オーヴァーカム』は、予想をはるかに!超えて楽しい作品だった。この中で表題曲だけは1998年に企画ものアルバムでリリースされていたものだが、他…

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

……の新譜『ステイディアム・アーケイディアム』は、いいじゃないか。超傑作『カリフォルニケイション』のあと、僕には前作の『バイ・ザ・ウェイ』はむしろ地味で物足りなく感じたが、今度のやつは2枚組にもかかわらず、密度というか、「ついつい繰り返し聴…

ザ・ハイロウズ以後

1980年、ブルース・スプリングスティーンの新譜『ザ・リバー』を、胸を高鳴らせながら毎日繰り返し聴いていた高校生の僕は、「1980」という新しい数字に、根拠もなく未来への希望を感じる、(いま以上の)ただの能天気野郎だった。けれども、それから10年後…

Bob Dylan, Chronicles Volume one

ボブ・ディランの自伝、Chroniclesを少しずつ、電車の中で読んでいる。ちょうど半分ぐらいまで来たところだが、連休中はあまり電車に乗らないので、今はひと休みしているところ。菅野ヘッケルによる邦訳もすでに出ているが、あえて拙い英語力をふりしぼって…

Michael Moore plays Bob Dylan's songs

ボブ・ディランの曲はシンプルで原始的だ。カバー・バージョンは多いが、その粗野な力の核心を真につかみとった演奏は少ない。何しろディラン本人さえもが、演奏する度に理想のバージョンを探しあぐねて手を焼いているのだ。 ジャズの分野では、古くはキース…

レナード・コーエン、ジェフ・バックリー

雨が近づいてきた一日。ずっと家の中にいて、『The Essential Leonard Cohen』をBGMに流しながら、原稿の直しをする。モントリオール生まれ、コロンビア大学卒の作家、女たらしの詩人、シンガー・ソング・ライター、禅の修行者。レナード・コーエンの歌はど…

スピッツのシングル集

Spitz Complete Single Collectionと銘打たれた『CYCLE HIT 1991-1997』と『CYCLE HIT 1997-2005』(どちらも初回限定版はボーナス・ディスク付き)を通して聴いていると、改めて<時間>という経験の不可思議さに目眩がしそうになる。最初のシングル「ヒバ…